キャンナスパワー(11月)より



11月20日 石巻

 

今日は、西山地区での戸別訪問を行いました。 
30数件ほどあった住宅は、2件を残して、津波により壊滅的な被害をうけています。
残った2件も、住宅は無事ですが、大潮になると、地盤沈下により、住宅までの道が海にのまれてしまい、

陸の孤島になってしまいます。
 この地区では、11月からなまこ漁が始まり、寒い中、ウエットスーツを着て素潜りで漁をしておられました。
在宅で生活している方から、仮設住宅の住民ばかりに支援物資が来て、 俺らにはには情報も来ないと

言われる方がおられました。
その方は、今まで近所付き合いのあった人と、関わりが薄くなり、壁を感じているとも話しておられました。
(その地区の仮設は、坂を登ったところ、そんなに距離は離れていません) 
在宅の住民の方にも、もっと目を向けていく必要があるなと思いました。
 
仮設住宅では、友人の転居により、自宅に閉じこもりになっている方がおられ、キャンナスとしては、仮設

に住んでおられる方同士の関係を繋ぐ活動をその地区で行いたいと思っています。
 
明日も戸別訪問です。
少しでも、住民さんの思いが引き出せる関わりができたらと思います。


11月19日 石巻

 

11/12から16日まで短期ボランティアとしてお世話になったWです。
石巻という初めての土地、災害ボランティアという初体験、そしてほかのスタッフやボランティアさんって

どんな人なんやろ・・・という期待と不安。そんな色んな想いが入り混じった中でのスタートでした。
しかし、その不安を軽くしてくれたキャンナスメンバーと石巻の方々の存在がありました。
まず、その方々と事実に心から感謝いたします。
まず、ボランティア登録にあたっての電話での親切な応対で、私の不安は軽減しました。
そして、到着したときの長期スタッフのOPENな態度、新米ですので・・・感じさせないWELCOME精神!!
そんな方々に囲まれ、私も活動させていただきました。
みんな気持ちが熱く、でも決して押し付けがましくもなく、自分ができることをしたいから・・
そんな純粋な素直な気持ちで動いている皆さんに、私は色んなことを教わりました。

長期の活動となり、いろんな問題やストレスがありながらも、少しでも前進していこうとする姿勢!!
石巻であった日とみんな大好きになりました。
もちろん、不慣れなこともあり、自分の気づきの遅さや動きの悪さに落ち込んだり、活動中疲労感を感じ

ることもありましたが、
みんなで作ってみんなでほおばる夕食のひと時、移動中の会話、活動中のお茶目な姿に、さらにパワー

をもらいました。

住民の方々も、見知らぬ私にも気軽に接してくださり、いろいろな思いや現状を語ってくださいました。
テレビで見たり聞いたりしているだけでは、わからない生の声を聞いて、「ああもっと早く着たら、よかった。」

と後悔。でも、また是非石巻の皆さんと石巻の町にあいたいです。
自分の心に深く焼きついた土地の歩みをこれからも見守る一人となりたいです!!

最後に、メールを見ている皆様
まだまだ、被災している方々は、サポートを必要としています。
仮設に移れたらこれでおしまいではなく、ここからがスタートです。
しかし、ボランティア数は激減して尾路、今こそ人で不足です。
短期でもいいので、できることをまずやってみる。
それがいかに大切なことか、現地に行って動いて感じてください。


11月18日 石巻

 

石巻は朝晩だけではなく、日中も寒くなってきました。
仮設住宅では断熱材の工事が始まっています。牡鹿は若干ほかの地区より開始が遅かったかな。
 
 そんな今日この頃。キャンナススタッフでは若干風邪が流行ったり、中期スタッフのパワーが心強

かったり、短期スタッフの熱い気持ちにパワーをもらったり・・・。
 
やりたい事、出来る事、山積みですが、それが日本の未来の為だと思うと頑張れます。
皆さんの応援が、協力に本当に力をもらいます。
 
最近は、牡鹿半島21か所の仮設にてお茶っこや戸別訪問を主にやっております。
 
お茶っこでは健康体操とアカペラでのカラオケなどをやっております。
もちろんその中で血圧測定や健康相談、個人的なフォローをしつつ、会を盛り上げていますよ。
 
一人の住民さんが言っておりました。
「震災後、大きな声で歌ったのなんて初めて。」
 
また「私たちは避難所生活楽しかったよね。」
ストレスがどうしても溜まる環境。そんな環境で生活する事しか選択肢がない人もいます。
僕一人では何も出来ませんが、住民さんと話あって色々と楽しみ、また、会いましょう。って言ってくれる。 
そんな時間を与えてくれる牡鹿半島の住民さんに感謝します。