キャンナスパワー12月より


12月31日

 

年の瀬、慌ただしいことと存じます。
キャンナス石巻では、地元で活動している「見守り隊」から年末年始のみバトンタッチされて
とくに風邪をひいている独居の方の家を戸別訪問しています。

独居のあるおばあちゃんは「年明けるけど、どこにも行くところがない」とのことだったので
「それなら、今から行きますか?」とお誘いしておらほの家に来ていただき…
ゆったりとごはん食べたり、おしゃべりして「ほんとによかった。こんなことなら毎日来てもいいね」とのこと。

そんなこんなで活動しております。

12月26日

 

半月強過ぎてしまいました、報告をさせていただきます。
3度目のキャンナス参加で11/30から12/3まで石巻に入り、おもに牡鹿半島にある仮設でのお茶会に関

わりました。
事務所から片道最低1hかかる牡鹿半島でのお茶会は、一日1~2回、開催は各仮設で半月から月1度の

ペースとのことでした。ついに半島に拠点ができた!とのこと、応援します。
 
あと1週間で公民館が閉鎖となり、最後の滞在者2名の行き先が決まった時期でした。
そのお一人(50代独身男性)と1度だけ話をして、キャンナスは今まで本当に大きな支えだったし、これか

らもそうだろうと感じました。
一方で仮設で震災後トラウマの話をした臨床心理士の方に対し、「感じたことがないから、ストレスがな

にかわからない」という発言があったり、事務所ミーティングで地元看護師の高田さんが仮設の方につい

て「ありがたいと同時に、そっとしておいてほしいという気持ちもある」 とおっしゃったことをききながら、
これらも今ならではの本音だろうと感じていました。
 
支援、特に医療の名の下で行われる「予防」を掲げた活動は、 それがどんなに知識や過去の事例に基

づくものでも先の見えない状況ならなおのこと、本人には息苦しい呪いのようでもあるだろうと思っていて

12/16付の、漁業組合長のSさんと地元看護師Kさんからの前網浜寄付金希望メールを読んで、一番の

願いはやっぱりここですよね、と改めて感じていました。そして個人的には、希望者にはウニやアワビの

開口時の立ち合いをドッキングした「リアル参加型プロジェクト」にしたら素敵では、と思っています。
もちろん漁業組合員の方のご意見重視で・・いかがでしょう?(もし進んだら、私は遠隔スタッフときどき

現地、をやりたいです)
 
初訪問の牡鹿半島のことをお書きします。
そばに海が見える住宅脇に森を切り開いた広場があって、木の手作りぶらんこで子供が遊んでいたり、
そのそばで男衆(の言葉がぴったり)が焚火を囲んでいたり、干し柿がつるされているのがしみじみ美し

い初冬の風景でした。産業含む今後の復興の道のりを考えるとロマンチックすぎるコメントですが、「被災

地」目線を離れてこの気持ちが、実は今回初めて勝ったと思えたのでした。以前向こう岸にすんでいたと

いう方と湾を望みながら話をしていて、いつもなら今は牡蠣の季節とのこと、また来年ですねと伝えたら、

その時期にまたいらっしゃいといっていただきました。
石巻の牡蠣は100年程前からヨーロッパに輸出していて、フランスのオイスター達は石巻の子供だそうです。
 

12月21日

 

石巻で活動中の岸田です.

年末押し迫る今日この頃・・・あと10日程というのにイベント企画です!
今いるスタッフ達も毎日夜遅くまで頑張っているのですが、
それでももやりたい!できる!とみんなで話し合いをしてやることにしました。
体調管理もしっかりして、ゆったり楽しく過ごせる年末年始にしたいと思っています。

それに加えて、ボランティアスタッフはまだまだ募集中です☆
年末年始のイベントにご協力いただける方!
又、正月明けも牡鹿半島での活動は継続中です!!!

どうぞ多くの皆さまのご参加をお待ちしております(^^)。


== 年末年始イベント ☆キャンナス年越し村☆ ==

 牡鹿半島の住民さんと一緒に年末年始を過ごす!
牡鹿半島・清水田浜に今後キャンナスの拠点になるお家をお借りすることができました。
通称「おらほの家」。そこを年末年始にオープンスペースとして開放し、
一緒に楽しく過ごしたいと思っています。

《イベント期間》
◎12月28日~1月2日
◎オープンスペースとして9:00~16:00開放。
◎大晦日は19:00~元旦16:00までぶっとおしオープン!

《オープンスペースでできること》
 健康相談・体力測定・料理・Will・トランプ・テレビ視聴・手芸・お茶っこ・お掃除・カラオケ・マッサージ・書き初め・昼寝・談話・スマホ講座・Twitter講座 etc・・・

《オープンスペース 運営について》
◎常時3名以上のスタッフが常駐。
◎大晦日の夜は、男性スタッフ2名以上常駐。
◎お酒は出さない(31日は少しだけ)。
◎食べ物は持ち寄り・調理可。しかし、お酒の持ち込みは禁止。
◎車がなくて「おらほの家」に行くことができない人に関しては、事前連絡を受け可能な限り送迎対応する。


12月6日

12/3の石巻かほくより

■牡鹿地区高齢者の支え役
看護師らキャンナス東北石巻事業所
巡回し健康相談、体操、茶飲み/
 全国訪問ボランティアナースの会キャンナス(本部神奈川県藤沢市)の支部組織キャンナス東北石巻

事務所が、石巻市牡鹿地区で活躍している。今後懸念される高齢者の孤独死や孤立を防ごうと、仮設住

宅や在宅の高齢者の「巡回型予防デイサービス」を継続的に実施。看護師、保健師らならではのきめ細

かなサービスが喜ばれている。

 巡回型予防デイサービスは看護師と保健師の資格を持つ佐々木あかねさん(27)をリーダーに看護師、

保健師、作業療法士らでチームを編成している。現在21カ所の仮設住宅や在宅の避難者に「お茶っこ

飲み会」と称した交流会や健康相談、健康体操などバラエティーに富んだメニューを用意し、対応に当たる。

 活動の趣旨に賛同した歯科衛生士や電気工事関係者、大工ら全国から駆け付けたボランティアも加わ

り、幅広いサービスを提供する。

 石巻市給分浜の仮設住宅で一人暮らしの須田まさ子さん(80)は「丁寧な健康相談に加え、マッサー

ジや血圧測定までしてもらい大変ありがたい。お茶飲みも楽しい」とうれしそうに話す。

 自宅が全壊し、リフォーム中という近くの80代の女性もサービスを受ける一人。「自宅に住んでいると

なかなか情報がつかめないが、ここに来ればいろいろなことを知ることができる」と話す。

 石巻事務所の菅原健介さん(32)は「周囲10~20キロ圏内に訪問介護ステーションがないなど”医

療過疎地域”だったから」と牡鹿地区を選んだ理由を説明する。

 旧市内に比べ、公共交通機関などの復旧も遅れがちで、不便を強いられている高齢者が多いこともサ

ービスを実施する後押しになった。

 事務所では現在、巡回型予防デイサービスに従事するスタッフを募集している。「看護師、准看護師、

保健師などの資格を持つ人やドライバーは連絡してほしい」と呼び掛けている。問い合わせはキャン

ナス

東北石巻事務所(25)4802へ。

【「お茶っこ飲み会」を楽しむ高齢者。あちこちで自然と笑みがこぼれる=石巻市給分浜】


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以下

報告です。
 
日に日に寒さが増しておりますが、現地にいるボランティアの方々は真夏のような熱い気持ちで活動して

おります!!^^
明日は、世帯数の少ない仮設住宅(8世帯)と、その地区で津波被害を免れて残った在宅世帯(2件の

み!)の方々がなんとか集まれるような、崩壊したコミュニティ再生の場を……お年寄りが楽しんで外出

できる機会を……!ということで、その地区には集会所がないので、隣の地区(在宅7世帯から成る)の

集会所をお借りしてお茶っこのみ会・健康相談会を開催する予定です。隣の地区同士、様々な人間関係

や遠慮などがあり、今まで集会所は使用されていなかったので、これをきっかけに住民さん同士のつな

がりができていくといいなあ~…と願っています!! 隣町の集会所まで少し遠いので、ご高齢の方は、

キャンナスにて送迎もさせて頂く予定です。

牡鹿半島は元来、浜のなかでのコミュニティが強い地域ですが、今回の震災により仮設住宅と残った在

宅世帯の人々の間に軋轢が生まれていたり、仮設住宅を中心とした支援の偏りによって、在宅の方が逆

に孤立・精神的苦痛を感じていることも見受けられます。また、被災した住宅周辺を見るのがイヤだ…

今までいたお茶のみ友達がみんないなくなってしまった…ということで外出の機会が減っている高齢者も

多く見受けられます。
問題が山積する中、支援活動はこれからも続いてゆきます。

日々、全国から来てくださるボランティアの方々に本当に助けられて活動しています。皆さん、ありがとう

ございます!そして、石巻での活動に参加希望の方は、いつでも大歓迎です!!
これからも、どうぞよろしくお願い致します☆