9月30日 石巻
本日より活動初参加のTです。
午前中は石巻中学校にて物資の片付けをみっちり3時間してきました。キャンナスの拠点だった音楽
室もほとんどの荷物を撤収しました。
午後は渡波小学校にて住民さんの血圧測定や、ラップポンの交換をしました。キャンナスのTシャツを
着ていたおかげで、初対面の私にも色々話をしてもらうことができました。
その中で印象に残ったのが、90歳の女性の方で、もうすぐリフォームした自宅に戻られることが決まっ
た方でした。仮設住宅に行くか、お金をかけてリフォームした自宅に戻るか、とても迷ったこと。自宅に戻
ったとしても、周辺の家は流され、更地になっており、近所の人もいなくなっていること。経済的なことも
含めて、この先の見通しが立たないことに、強い不安を感じていました。
「こんなことなら、あのとき自分も津波にのまれていればよかった。そうすれば一瞬で済んだのに。」
強烈なその言葉に絶句してしまい、かける言葉が見つかりませんでした。命が助かり、半年の避難所生
活から出て、これから自宅に戻る生活を始める方にこんなことを言わせてしまう、今の政治って何なの?!
と強い憤りを感じてしまいました。
9月27日 気仙沼
今回、3回目の活動参加をさせて頂きました、Iです。
PCATでの2回の活動も含め、これまでは石巻での活動だったのですが、今回初めて気仙沼に行かせて
頂きました。
K-waveでは3か月滞在された池畠さんからの引き継ぎでしたので、短期ボラの私にできることはわずか
でしたが、いまだ避難所に残っておられる方や、池畠さんが個別に訪問されていた元K-wave避難者で仮
設に出られた方々のフォローをさせて頂きました。
K-waveでは避難者数が毎日減少していて、22日当時で26名になり、サブアリーナのみ利用されていま
した。仮設が当たっていない方々とも毎日喫煙所やロビーでゆっくりお話できましたが、皆さんお辛いの
に私には明るく振舞ってくださり、私自身はとても楽しく活動することができました。気仙沼から今年も寄
付された目黒のさんま祭りの映像をTVで観た時には、「おら達がまだ食ってねえべ!」とみんなで笑っ
ていました。
仮設では独居高齢者4名を訪問いたしました。
うち二人は非常に社交的でご近所さんや同じ仮設住宅にご友人やご親戚がおられるので、安心いたし
ましたが、お一人は男性で埼玉の舎弟さん(こちらでは実の弟をこう言うのですね、でも調べたらもちろ
ん実の弟にも、弟分にも使えるようでした)としかほとんど交流がなく、元料理人さんだったようで、池畠さ
んが毎日自分で調理するようにと、度々訪問しては促していたようでした。私も2回伺いましたが、ご本人
はとても楽しい方で、お料理を始め色々器用にモノづくりをされるようですので、これから何かしらの活動
ができるようになればいいなあと思います。
ちなみに、こちらの仮設住宅は元々あった古い市営住宅を借り上げているようで、集会所がありませんで
した。ここに集会所があればこの方の帆船模型作りやさんまのおろし方など、レクチャーもできるのにな
あと思いました。
また、もう一人は車椅子での独居の方でしたが、バリアフリーの仮設住宅に住んでいてご自分で何でも
できるから、とヘルパーを入れようとしないようでした。
キャンナスの訪問はとても喜んでくださって、かなり長い時間お話もできました(というより話が尽きない
感じでした)。
お話の途中で、津波より以前に亡くされたご主人と息子さんのことを思い出して落涙される場面もあり、
娘さんは確か関東の方に住まれているとのことで、やはりお寂しいだろうと推察できました。
こういった方には、今後もできるだけ継続した関わりが必要だと感じております。
ただお話を聞くだけでも、十分に意味はありますね、どんどんお気持ちを表出していってほしいです。
こちらの仮設では全然誰も訪問に来てくれない、(お茶っことかのイベントも)ない、とおっしゃっていまし
たが、気仙沼での仮設フォローはどうなっているのでしょうか?
気仙沼もまだ市の復興計画が確定しておらず、津波で職を失った方々や家の改修待ちの方々のご心労
ははかりしれないと思いました。
また、9月21日の台風の日には、続々と沿岸部から避難者さんが来られましたが、市の看護師・保健師
が対応され、朝には皆さん帰宅されてました。
石巻では仮設も浸水してしまったとのこと、本当に気苦労が絶えませんね。
23日には夫と南三陸で合流して歌津で一般ボラの瓦礫撤去をして(さすがに自分の晴れ女をうらめしく
思いました)、南三陸のホテル観洋に泊まり(ここは本当に本当に景色がきれいでした!津波被害にあわ
れた方には酷な景色かもしれませんが、海が大好きな私にはパラダイスです、しかも帰り石巻までヒッ
チハイクをしようとしたら従業員の方が送ってくださって、大感激でした、今度友人を引き連れて再訪しま
す!)、24・25日にはあの有名な猫島・田代島に一泊しました。田代島までは石巻工業港の日和埠頭か
ら一日2便船が出ていて、1時間半くらいで行けます。もう猫が何十匹もお出迎えをしてくれて、夜も天の
川の見える星空の下猫ちゃん達と戯れることができますよ。
特に朝の港は圧巻です!
是非日帰りではなく、宿泊をおすすめします。
この島も津波の被害は相当ひどかったようで、民宿も全ては再開してないですけど、十分においしいお
料理とあたたかいおばあのもてなしを頂戴しました。
猫も田代島の大切な資源の一つ(猫嫌いの住民さんもいらっしゃるんですが)、お時間のある時に是非
いってみてください!
9月22日 石巻公民館
現在、公民館は39名。
ほとんどの方が退所後の行先が決まっており、仮設に泊まったり入居のための準備や仕事に行かれる
などで日中は約20名の方がおられます。
人数が少なくなっているので、以前より被災者の方とゆっくりと話す時間をもつことができます。
例えば、仮設で同居予定の姑(現在、大腿骨頸部骨折にて入院中)が今後車椅子生活になる可能性が
高いと言われているため、在宅介護に対する不安の声。(ケアマネにコンタクト済)
ほとんどの方から、知らない場所での仮設生活(知り合いがいない、買い物が不便など)について。特に、
人間関係作りに対する不安の声。
こんな声を聞くと、ますます仮設住宅での交流の場の必要性を感じます。
このような状況の中、不安がない方はおられないと思いますが、中には『私はもともとくよくよしないタイプ
だっちゃ、先のことを心配しても仕方ない。笑って楽しく生きたい』と前向きな姿をみて、私たちは素直に
うれしくなりました。
昨日、「毎日が発見」という雑誌の取材がありました。(内容は被災地での布ぞうり作りでした。)対応して
下さった被災者の方が編集者の方と趣味である手芸の話で盛り上がり、とっても、とて~も楽しそうな印
象をうけました。
また、昨晩は台風15号の影響で公民館へ避難に来られた方が7名。キャンナスとして関わる事態は
なく、今朝全員無事に自宅に戻られました。
それにしても、昨日の冠水こわかった~
石巻観測史上最高雨量だったとは…
9月17日 気仙沼
今回で5回目の気仙沼体育館での活動を終えた、愛知県岡崎市のOです。
今回は奈良県からの保健師さんが撤退され、体育館も避難所としての役割が縮小されていくなかで活動し
ましたが、住民さんからの「キャンナスさんがいてもらえるだけで安心なんです」と言われた言葉にこちら
が元気をもらいました。ありがとうございました.スタッフの池畠さんはボランティアナースの経験が豊富な
有能な方で、本当に沢山のことを学ばせて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
10月7日から13日まで休暇がもらえたので、体育館が閉鎖されていなかったらまた活動したいと思ってい
ます
9月16日 石巻
8/30~9/4まで中央公民館で活動をさせていただいた名古屋のTです。
大変遅くなって申し訳ないのですが、活動報告をさせていただきます。
石巻では、6月末から活動していたのですが、避難所の様子は全く知りませんでした。
日中は出かけている方も多く、「みなさんお元気だな。」というのが第一印象でした。
が、朝夕のラウンドの際、少し時間を多くとってお話を伺っていると、それぞれの生活背景とそれぞれに
根の深い問題がたくさんありました。これまではみんなで助け合ってきたものの、その気疲れがでてくる
時期なのかも知れません。
一部紹介させていただきます。
●「みんな朝早いからいつも8時くらいにおきている身にはつらい」
→この方はロビーのソファーで毎日寝て見えます。スタッフ間で相談し、疲労が溜まっていたその日1
晩個室に寝ていただくよう声かけをしましたが「大丈夫」といつもどおりソファで寝て見えました。この方は
自宅の復旧作業のため毎日出かけられては夕方疲れて帰ってこられます。自宅が気になって少し無理
をされているように感じました。
●「居場所がない。部屋にも居たくないし、自宅に行くのも危ないから家族が心配する。足が悪いから
あまり出歩くこともできない。」
→最近、隣の方とのトラブルが絶えないようです。落ち着いて双方の話を伺っていると「あの人はとても
いい人だってこと分かっているのよ。」と言われてすぐに仲直りをされるのですが。対人ストレスも溜まる
時期なので、スタッフが介入して意見調整をさせていただくことにしました。
喧嘩中は部屋の雰囲気も悪くなるし、居場所がないようです。
コミュニティースペースが中央公民館の近くにもあったらいいのにと思いました。
スタッフをみると、心に溜まっていたことをたくさんお話され、「すっきりした。ありがとう。」と、毎回笑顔で
戻っていかれるのが印象的でした。
●「胃が悪いから、ここで出るご飯は硬くてつらい。」
→私も胃が悪いのでそう感じる時がありました。
ここの避難所は年配の方が多いので声にしなくてもそう感じている方はもっと見えそうです。調理器具は
揃っているのでおかゆを必要な分炊くことはできそうですが。
●「最近(避難所の)みんなの態度が変わった。前はみんなで助け合っていたのに。」
→お話を伺う前日、この方の寝言(寝息?)がうるさい、こわい。とのご意見をたくさんいただきました。
が、寝言は今になって始まったものではないそうです。足が悪くてベッドでないと眠れないそうなので、
救護室にダンボールベッドを入れて対応を検討。自宅でコーヒーショップを再開するめどが立ったためか
お仕事をされている時、お仕事のお話をされている時は別人のようにいきいきとされていました。
避難所で生活を共にし、じっくり関わることでみえてくる問題が本当にたくさんありました。解決するのは
むずかしいものが多いのですが、sさんやtさんはじめ多くのスタッフの方が相談に乗ってくれたおかげで
本当にたすかりました。
こういったキャンナスのスタッフの雰囲気もとても素敵で、だからみなさん笑顔でこんな大変なことを続
けることができるんだなと思っています。
避難所の方たちからも、震災直後からキャンナスさんが関わりづづけて居ることへのお礼の声をたくさ
ん頂きました。
避難所ではこんな深刻な話より昔の彼女の話とか下世話な話をしていることのほうが私は多かったか
もしれません。皆さんが少しでも気分転換ができればとおもいます。
ただ、避難所で生活を共にしていると心身ともに付きっ切りになりかねなかったので気分転換は本当に
大切だなと感じました。
「できることをできる人がやる」とはいえ、中央公民館においては短期の人ばかりで入れ替わると伝達
や物品の管理が雑だなあと感じました。それぞれのペースがあるので無理にする必要はないのですが、
できたら便利だと思うので次回中央公民館に当たることがあったら考えてみようと思います。
9月14日 石巻
8月30日から9月6日まで、石巻で活動しました、Sです。
報告が遅くなって、皆さんの後追いになるので、詳細は省きます。
短期間に、避難所に立ち寄り、公民館に一泊し、在宅避難者の訪問をし、仮設カフェにも参加し…とたく
さんの経験をすることができました。その分、個々の関わりは薄かったのかもしれませんが、「ピンクのT
シャツ」に対する信頼があるせいで、初対面でも皆さん結構深い話をしてくださいました。
我が家の息子たちと同年代の若者が、冷静かつ情熱的に活動している姿には感銘を受けました。
9月14日 石巻
名古屋のIといいます。
9月5日~12日まで、活動させて頂きました。
実は7月も一度、活動させて頂いたのですが、前回は報告をしていなくて、すいません。。。
前回も今回も公民館で主に活動をさせて頂きました。
7月からに比べ、避難者の人数は30人近く減っており、49名。
ですが、前回の時にも仲良くしていただいた方が、まだたくさん残ってみえまして、あいさつをすると、
顔を見る前に「声でわかったわ」と。 あれ、私の声ってそんなに大きかったかしら?なんて思ったり。
すいません。話がそれてしまいました。
公民館の方は、一時風邪をひかれたり、血圧が高かったり、体調不良だったりされていましたが、私が
活動しているときは、比較的血圧は安定されていました。
ただ、仮設住宅に引っ越すため、行ったり来たりをして、疲労がたまってしまう方がみられました。
また、仮設があたっていても、一人になるから嫌だと公民館に残っている方もいらっしゃいます。
すごく、その気持ちわかるな~って思いました。
大きな問題はないも、小さなケアが大切になると、再確認しました。今までよりも、さらに傾聴に姿勢が必
要になりますね~☆
仮設住宅のカフェの報告は、キャンナス堺の八尾さんと共に動いたので、報告してくださった内容に、
ME TOOです!
八尾さん、楽しかったね~!
仮設の方々は、知らない方たちが集まって、一つのコミュニティになっていることが多く、キャンナスが橋
渡しの役割を担っていと、とてもよくわかりました。
今は、お互いを知るため、話をして時間が過ぎてしまいます(話が盛り上がり過ぎますので)。
ですが、みなさんから、料理がしたいな、カラオケしたいな、なんて聞こえてきました。
そういった楽しみをとりいれながら、いい関係のコミュニティをつなぐことができると素敵ですね☆
9月14日 石巻
キャンナス堺の八尾です。
ずいぶん遅くなりましたが、9月8日から12日まで石巻に行ってきました。
こう見えても、結構緊張して行かせていただいたのですが、活動を共にさせて頂きながら
最後には、本当に名残惜しくお別れしました。
仮設カフェ(お茶のみっこ会)や、公民館の寝泊まりと、少しづつ住民の方と触れ合いながら、色々なお話
を聞かせていただきました。
仮設の方は、仮設に入れて、表向きはとてもお元気そうなのですが、血圧を測ると、皆さん200代/近く
ののオンパレード。「こんなもんだよ」なんて、平気でおしゃっていましたが、これからの生活の変化や、
ストレス、今後の居住地への様々な不安、行政との話し合い・・・などなど、ご苦労なことが一杯待ち構え
ておられます。本当に、キャンナスの「今まで」があるように、「これからの」キャンナスが寄り添うこと、
継続して「いる」事の必要性を感じました。
また、ある仮設では、ご夫婦が延々と(と言っては申し訳ないのですが)今まで行かれてよかった場所を、
ご自慢も交えながらお話されました。あまりにそればかりでしたが、とても楽しく聞かせていただきました。
そのあと、ご主人が作られたブローチ、しまいにはお赤飯、そして漬物までお土産に頂きました。後で考
えるのに、きっと今の生活の事ではなく、楽しかった思い出を、反芻することで、今の生活を一時でもお忘
れになりたかったんだと思いました。今度お伺いするときは、また違った一面も見せていただけることで
しょう。そのためにも、しばらくは「通い続けること」が必要になってくると思いました。
そしてほかの仮設でお会いした方には、避難所で「キャンナスの方にお世話になった」と深々とお辞儀さ
れました。
大阪にいると、新聞やテレビなどでしか、中々近況が伝わりません。ともすれば、募金箱も素通りです。
「忘れない」こと。阪神大震災の方も、今でも「忘れない」ために、1月17日に様々なイベントがありますが、
年々参加者も減っています。1月17日が来るたびに、それを「忘れない」ように気を引き締める私がいま
す。
9月10日 気仙沼市総合体育館
気仙沼市総合体育館で活動していますIです。
現在の避難者数は60名です。
体育館は明日の合同慰霊祭に向けて大忙しです。職員さんも準備に追われています。サブアリーナは
カーテンで閉められ、なんだか圧迫感があります。
仮設の説明会待ちの方々の説明会の日程が決まり、15日以降半数以上の住民さんが出られると予想
されます。健康相談に毎日血圧を測りに来て下さっていた方もここ数日で多くの方が仮設へ行かれまし
た。しばらくしたらまた様子を見に行きたいと思います。
そして今日、仮設へ行かれた方の所へ1件訪問に行って来ました。この方は2月に奥さんを亡くされ、
独居でうつ傾向にあるということで心配していた方です。避難所にいる頃からすることがなく、いつも自転
車に乗って外に出かけられていました。仮設に移られてから2回伺いましたが、留守で心配していたら数
日前電話があり、本日訪問して来ました。そしたら「みんな1回は来るけど、2回来る人なんていない。
気にかけてもらってありがとう。」と言われました。机の上には今まで私がメモに書いた置き手紙が2つ置
いてありました。70歳で見た目はしっかりしており自立した人、でも心の中では奥さんを亡くしたショック
がとても大きいようです。津波から逃げる時も奥さんの位牌と写真をしっかり持って逃げたそうです。仮設
には小さい祭壇が置かれてました。「初盆だからちゃんとしてやろうと思って。」と話されていました。もと
もと船乗りさん、最後は調理場を担当していたから料理は作ると体育館にいる時はお話されていましたが、
新品の炊飯器と電子レンジが押入れに入ったままでした。近くの商店やコンビニでおにぎりを買って来て
食べているそうです。「1人だとそっちの方が楽だから。」と言いますが、あまり作る気持ちにはならないよ
うです。今後メンタル面のフォローはもちろんですが、栄養面でも何かできたらと考えています。
9月10日 石巻
<9月8日の石巻活動報告>
仮設におけるカフェを2箇所で行ないました。1箇所目…12世帯中住民4名参加+玄関先での訪問対
応1名。 2箇所目…13世帯中2名参加+玄関先での訪問対応3名。
目的は、住民の方同士の交流促進、孤立防止、健康問題(特にメンタル)を抱えている方への支援、です。
カフェに自ら参加される方は、比較的社会性の保たれている方です。カフェに自ら来ない方に対しては、
一軒一軒Nsが声がけをして回るようにしています。「みんなが集まるところに行く気分じゃないけど、玄関
先で血圧を測るくらいなら…」と言って、そこから長時間、ボランティアスタッフと話し始める方もいます。
仮設に入居している方々は、当然ながら住居を失なっており、いまだ混乱の中にいらっしゃいます。先の
見えない生活に大きな不安を抱えています。
「カフェのようなイベントも、いつまで続けてやってくれるのかな。しばらくしたら、なくなっちゃうんでしょう。」
という声もあり、継続的な支援が望まれていることを感じます。
現時点では、「自分のことで手一杯で、地域のことまで考えられない」という声もありますが、最終的
には仮設団地の中で、住民さん同士による助け合い・まとまりが出てくるといいなと考えています。
当然ながら団地によって、コミュニティの形成具合には差があります。「この団地は皆の雰囲気がいい
し、コミュニケーションがはかれているな」という所があれば、「この団地は、交流が少ないな。」という所も
あります。
入居後2ヶ月たっている時点でも、キャンナスのお茶のみ会で初対面、いつもは挨拶程度だからこん
なにじっくり話したのは初めて、というケースが本当に多くあります。
9月10日 石巻
石巻にて活動していますSです。
9月7日分の活動報告をさせていただきます。
7日は、雄勝まで足を伸ばして仮設住宅におけるお茶のみ会・健康相談会を開催してきました。
午前中に訪れた仮設では、7世帯中、住民さん3人がお茶のみ会に参加。 午後に訪れた仮設は、17世
帯中6人(5人以上集まると大盛況!の印象があります)が参加しました。
集まった住民さんはとても朗らかで、「普段この辺は若いヒトがこないからすごくうれしい。」と、沢山話し
て下さいました。住民さんが集まると、自然に始まるのはやはり震災の話題です。「1年前に建てたばか
りの家だったんだ。」「津波がなければ、魚が美味しくて海がキレイで、すごくいい地域だったんだ。今は
何もないけれど…。」「やっぱり海が憎いよ…」「この年になると気力がないから、死んだほうが良かった
んじゃないかと思うこともある」「今生き残っている人は皆、地震発生から3つ以上の奇跡が重なってどう
にか津波から逃げられたんだ。だから、死んだヒトの分まで生きなきゃ。」…そんなやりとりが交わされます。
最近カフェを行なっていて感じるのは、住民さん同士が集まると自然に各々の津波の体験の語り合いが
始まります。自発的に震災の経験を話し合うことで、自然とグループカウンセリングのような雰囲気にな
っていることがあり、お互いのことを知ると同時に、このようなじっくりと語れる場の提供は、意味のあるこ
とだなあと感じています。
今後の課題としては、いかに若い世代や男性陣をお茶のみ会という住民同士の交流の場に巻き込んで
いくか、ということがあります。(日中のお茶会に参加されるのは、どうしても高齢の女性が中心。。) また、
日中仕事に出ている人たちとも交流をはかるため、夕方18時以降にみんなが集まれる機会を提供してほ
しいとの意見もでました。さまざまなアプローチの方法を考えながら、仮設において少しでも安心感のあ
る人間関係が1人1人に構築されていくようお手伝いができたらと思います。
中央公民館の常駐も引き続き行なっています。避難生活の長期化により、些細な人間関係のトラブルや
慢性的な疲労感が目立ちます。ボランティアスタッフの方々は、生活の中に入り込み、1つ1つのニーズ
に丁寧に対応しています。
9月10日 石巻
8/24-27までお世話になりました、Mです。
石巻最終活動日からもう2週間…
大変遅くなりましたが、活動報告させていただきます。
8/24-26 渡波小(98名)
8/27 黄金浜会館 夏祭り 救護班
渡波小では9月末の避難所閉鎖を前に、仮設住宅が決まらない方々や自宅修復中で9月末までに間に
合うかわからない方などは焦りの色が強くなっており「落ち着かないので工事の様子を見てきた」「イライ
ラするから気晴らしに友人宅に行ってたの」という声も聞かれていました。
避難所の状況が、シャワールームは8月末で一部が撤退、また一部の教室に置かれており、その部屋の
居住者は観られていたテレビ(実際は学校の備品の「電子黒板」)は学校側の事情で撤去回収され…
というように変化しているので居住者も否応なく「閉鎖」を肌で感じさせられているという状態でした。
血圧測定の要望のある方は適宜測定させていただいていましたが、9月以降は毎日キャンナスが常駐し
ているわけではないため、自分で測定が可能なように数か所に設置してある自動血圧計を用い自己測定
指導も行いました。
黄金浜会館での夏祭りは、熱中症の方が出ることもなく、陽が陰った頃には救護班活動は無事終了。
地域の方は昼間のカラオケ大会を楽しみに集まって来られており、中には渡波小学校の避難所の方の
顔もありました。
いくつものボランティア団体が入っていて子供たちの遊び場も作られており子供たちは水鉄砲でお互い
かけあったり、スライム(?)で遊んだり簡易水遊び場(穴を掘ったところにブルーシートを敷き水を20セ
ンチくらい貯めたところ)でぱちゃぱちゃ遊んだりと、楽しんでいました。
(18時からは盆踊りの予定となっていましたが、私は見られず…残念。)
今回初めてキャンナスの活動に参加させていただきました。
被災地での活動経験(南三陸町、気仙沼・大島、陸前高田)はありましたがそれらはいずれも看護婦と
してではなく、一般のボランティアとしてで内容は肉体労働系、被災地の方と話す機会も数えるほどしか
ありませんでした。
避難所に入らせていただいたのも今回が初めて。
3/11から5カ月以上が経過しているにも関わらず、避難所で温かい食べ物が食べられないことを知り
まず衝撃を受けました。(状況はもっと改善されているんじゃないかと勝手に思ってた)
朝は甘い菓子パンや油っぽい揚げたパン、昼はおにぎり、夜はお弁当(配送時間が早いため食中毒予防
で冷蔵状態に置かれていたものが配られるため、冷たい…)という内容が基本。渡波は昼食は独自に準
備しているので昼はおにぎりではなく温かいものが食べられますが、稀だそうです。
「以前は朝はおにぎりだった。今はパン。朝からこんな脂っこいものや甘いのは食べられない」という
高齢
の方も声もあり、渡波・本部には伝えて改善の余地はないか聞いてみましたが、残念ながら「石巻市内
一律」「要望をあげる予定なし」との返答でした。
避難所で、被災当時の状況を聞いたり、現在置かれている状況、今後の見通しを聞いたりしていると
明る
い兆しを感じられない現状に溜息をつくばかりで、結構落ち込み精神的にはきつかったです。
”これまでのガテン系ボランティアはなんて楽だったんだろう”と何度も思いました。
これまで活動されてきたキャンナスの皆様は、そういう事を乗り越えて来られたんですよね。
活動中は「ピンクのTシャツ」「キャンナス」に対する避難所や地域の方々の信頼を感じることが多かった
です。これまで活動されてきた方々に感謝!
今回、同時期に活動されていた方々も素敵な方ばかりで、とても刺激になりました。
そしていろいろとお世話になり、ありがとうございました。
9月末にはまた石巻に行けると思います。
9月7日 気仙沼市総合体育館
現在の避難者数は75名です。うち49名の方は仮設住宅が決まっていたり、自宅やアパートなどへ出ら
れる方です。残りの26名のうち13名が仮設待ち、13名はこちらがまだ把握できていない状況です。
昨日行われた気仙沼市の避難所等の看護職の情報交換会によると、1次避難者数は474名、2次避難
者数は132名の計606名だそうです。市内の1次避難所は現在15ヶ所、人数が最も多いのが総合体育館
と鹿折中学校で75名です。ずいぶん減りました。
各避難所では避難者数の減少に伴う居住スペースの集約を行っています。体育館においても9月11日
に行われる合同慰霊祭に向けてメインアリーナ明け渡しのため、8月23日より移動を開始し、8月31日に
はあのいっぱいだったメインアリーナはすっかり空っぽになっていました。現在の居住スペースはサブア
リーナと第1・2武道場です。
移動に伴う環境の変化で住民さんのストレスは大きく、周囲との人間関係、夜間の足音やいびき、電気
の明るさなど様々な問題が出てきました。住民さんは体育館の方に相談したり、私たちと話をすることで、
少しは気持ちが楽になるようですが、不満は残ります。
そして私たちの活動も少し変わってきました。体育館ではずっと派遣の保健師さんと一緒に活動してき
ました。その保健師さんが8月28日で撤退されました。ずっと一緒に活動してきた奈良県の保健師さん、
今は地元が大変なようですが・・・。その保健師さんの活動を引き継ぎ、今までのラウンドに加えて健康相
談を始めました。住民さんの人数は減ってはきているも今でも10~15人/日くらいの住民さんが血圧を測
りに来たり、話をされに来ます。最近の話で多いのはやはり仮設住宅のこと。当たった方はまだ説明会
がない、まだの方はまだ当たらないと不満をもらします。毎日のように仮設へ出る方を見るとまだ当選さ
れてない方は取り残され感が強いようで不安をもらします。
また合同慰霊祭に向けて普段健康相談をやっていた医務室も明け渡しとなりました。今は廊下の隅で
やっていますが、テレビの前ということもあり、いつも来ない方がちょっと立ち寄ったりしてくれています。
テレビの前にいると住民さんの関心は紀伊半島の土砂災害。特に奈良県の保健師さんは長期にわた
り体育館で活動され、みなさん保健師さんのことをとても気にされています。そしてテレビで見る映像、
大雨による河川の氾濫や土砂が崩れ落ちる様子、自衛隊による救助やのへリから物資を運ぶ様子、
がれきの中を捜索している様子・・・3月11日を思い出す方も多く、胸が痛むようです。
徐々に避難者数は減ってきましたが、今も避難所に残った方は本当に敏感です。少しのことでもスト
レスを感じやすい状態にあり、引き続き傾聴の姿勢で住民さんの不安や不満が軽減ができればと思って
います。
9月5日 石巻
お世話になっております。8月19日~27日まで石巻でお世話になりました看護師Iです。
今回は、5月に引き続き2回目の参加となりましたが、私は4月、6月にも石巻に行っておりまして、少しず
つ町もきれいになり復興してきている様子を実感することができた反面、5ヶ月経ってもまだこんなもんか
・・と切なくなる場面もありました。
以前大変問題になっていたハエ駆除対策ですが、今ではほとんどハエもいなくなっておりました(みなと
食堂だけは少しいましたが)ので、皆様の必死の努力が報われたように思いました。ハエって駆除できる
ものなんですね、本当によかったです。
私は今回は渡波小、湊中、公民館と2~3日ずつ活動に入らせて頂きました。
渡波小では、Tさんのご指導のもと体育館の玄関・下駄箱の清掃と不用な靴の整理をしたり、避難者さ
んへの声かけ、子供たちとのボール遊びなど、大変楽しく過ごしました。PCでゲームばかりしている中学
生達には確かに少し不安を感じましたが(我々が声をかけてもかなりぶっきらぼうなので)、子供同士で
は会話もありましたし、まあそんなもんかとも思いました。
黄金浜会館への健康相談に行っている間に震度5弱の地震が起こり、津波注意報が出ましたので健介
さんのご指示通り、Tさんと避難することにしました。黄金浜会館にいらしていた地元の方がこの辺は鹿
妻小に避難する、と教えてくださったので鹿妻小に参りましたが、鹿妻小はそれほど海抜が高くなく、
もっと大型の津波が予想された場合は、すぐにもっと山の手の方へ避難するべきかとも思いました。
この緊急時避難先一覧につきましては、8月下旬時点で市役所に震災後の最新版が出ているか確認し
た所、まだできていないとの回答を頂きましたので、今後も仮設訪問が増えていく中、訪問先毎の避難先
を逐一把握し、入居者さん達に周知させなければならないと感じました。
湊中では、リーダーのDさん始め入所者さん皆様と楽しく過ごすことができました。みなと食堂ではキッ
チンを避難者さんに貸し出していたので、CさんやHさんがみなさんのために腕をふるってらっしゃいま
した。避難者さんのお酒が過ぎることや、動向がやや不安な一面もありましたが、早くみなさんの仮設が
決定して、少しでも生活が安定すればと願います。ただ避難所が閉鎖になって、みなさんがバラバラに
なるのも、とても寂しいでしょうね。それが今からとても心配です。
公民館には1泊2日だけお邪魔させて頂きまして、あまり入所者さん達と深く話すこともできなかったので
すが、Nさんが大変心配してらっしゃったMさんのご自宅兼喫茶店にも地元ボランティアのKさんと訪問さ
せて頂きました。毎日店内の清掃・リフォームをされており、更にその日は公民館駐車場であったイベン
トにも出店していたりとかなり活発に過ごされていましたので、訪問時は大変お疲れのご様子でしたが、
奥様が「キャンナスさんが来てくれたから元気になった」と言ってくださるくらい、少し回復されていました。
先日の佐々木さんのメールでもありましたように、公民館周辺の町の保健室がなくなるとご近所の高齢
者が困る、と地元の方からご要望があったことですし、この喫茶店マスターMさんも含め、ほんの少数で
もこれまで頼りにしてくださっていた在宅の方がいらっしゃったわけですから、今後も活動人数の許す限
り、町の保健室や在宅の方の訪問を続けていく価値はあるかなと思います。
余談ですが・・・やはりキャンナスはピンク!という認識が既に石巻の方々には根付いておりますので、
白Tシャツもできましたが、私はなるべくピンクのTシャツを着る方がよいかと思います。公民館の入所者
さんに「さっきバイク乗ってたでしょ」「さっき駅前でみんなで車から降りてる所みたよ」「町中でピンクのT
シャツを見ると嬉しくなる」と言われることもありました。
ではでは、活動報告が遅れましたこと、申し訳ありませんでした。また16日くらいから1週間ほどお邪魔し
たいと思っております。そして今度は、夫と南三陸町辺りで一般ボラをやってから、猫の島・田代島にも
行きたいと思っております!
9月3日 石巻
こんにちは。8月16日から26日まで石巻で活動させていただいた看護学生のSです。
主に渡波小学校での活動に参加し、黄金浜での健康相談や自宅で生活している方への訪問にも
行きました。
初めは自分にできることは何だろう、と不安に思っていましたが、渡波小の方々と毎日お話したり、
他のボランティアの方の姿を見て、だんだんと自分のしたいことが出てきました。
ラップポンの点検や体育館玄関やプレイルームの清掃、住民の方とのお話、マッサージ、アイスノ
ンの交換などを行いました。
短期のボランティアである私にも住民の方が様々なことを話してくださったのは、これまで活動して
きたボランティアの皆さんのおかげだと思います。ピンクのTシャツを来ているだけで、住民の方は
安心して受け入れて下さっていたと思います。
あと1ヶ月で渡波小の避難所は閉鎖ですが、焦りを感じている方が多いと思います。疲れも相当溜
まっているはずです。
キャンナスはこれから仮設中心になりますが、できるだけ避難所にも足を運ぶべきだと思います。
渡波小の皆さんの方が私を気遣っていました。個人的な関係を持っていい、自分の判断で動いて
いい、という健介さんや塚田さんの言葉で気持ちを楽にして接することができました。
津波の話などはただ聴くことしかできませんでしたが、皆さんと過ごす時間が本当に楽しかったです。
学生として、意識が高く行動力のある皆さんの姿を間近で見られたのはとても貴重でした。
他の方もおっしゃっているように、これからもボランティアが必要だと思います。
私も秋にまた参加したいと思います。(宇宙兄弟も読みきっていないので…笑)
9月3日 石巻
石巻<9月1日活動報告>
活動内容:
・31日から石巻のキャンナスにボランティアとして大工さんがいらしています。
69歳のベテラン大工さんです。本日はお休みの日であるのに、住民さんに頼まれたからと、
キャンナスが常駐している公民館でトイレの扉の修理をして下さいました。
扉が開きにくくなっていたようで、木の扉、鉄の扉両方直して下さいました。
キャンナスには本当にさまざまな職種の方が、「自分にできることを」と想って参加してくれています。
9月2日 石巻中央公民館より
8月14日~26日まで石巻中央公民館にて活動させていただいたNと申します。活動報告をいたします。
約2週間、中央公民館で泊り込みで活動させていただきました。当初はとても時間をもてあましてしまい、
何をしたら良いかわからずにいました。暇があると、ロビーのソファーで雑誌を読んだり、館内をうろうろ
したりしていましたが、暇そうにしていると(すいません!)避難されている方々が声をかけてくれたり、
時には仮設住宅に入れない辛さなどもお話してくださいました。また長い避難所生活にストレスを感じて、
同室の人に対する不満なども聞かれました。「たくさんいいたいことがあるけど、誰にも話せない。
キャンナスさんだから話すけど。。。。」と苦しい胸の内を吐露してくれた方が何人かいらっしゃいました。
私は短期のボランティアで被災された皆さんの本当の苦しみは知ることはできませんが、苦しみを察す
ることはかろうじてできるのではないかと思いました。そして、私は石巻の人間ではなくただの短期のボラ
ンティアですがそのような相手にだからこそ、辛い気持ちをぶつけることができるのではないかと思いま
した。私自身が皆さんの気持ちを受け入れられる度量があるかどうかは不明ですが、いつでも気持ちを
ぶつけることのできる‘サンドバック‘的存在でいようと勝手に思っていました。
また、石巻滞在中に空き時間を使って、商店街にあるサロンでヘッドスパをしました。(すいません!!)
そのとき、スタッフの方にボランティアで来ていることを伝えると、「もしかしてキャンナスさんですか?」と
たずねられました。どうやらキャンナスは石巻界隈ではかなり有名らしく、多くの方がキャンナスの存在
を認識されているとのことでとても驚き、嬉しい気持ちになりました。
今回数日ですが、ご一緒させていただいた北田さんも報告で書いていましたが、ボランティアはまだまだ
必要だと思います。
巷では、ボランティアのすることってもうないんじゃないかと思われているみたいですが、そう思わずこれ
からもたくさんの方がキャンナスに参加することを望みます。
ということで、再度9月下旬からまた石巻で1週間ほどお世話になります。よろしくお願いいたします。
9月1日 気仙沼より
私は東北で生まれ子供時代の殆どを東北ですごし、結婚後、夫の住む京都で暮らし、早16年経つナー
スです。
震災後、故郷(東北)へ行き「一刻も早く私に出来る事をしたい」との思いはいつまでも消える事なく、「では
どうやって?…」と困っていた中、キャンナス様に活動する場を与えて頂きました。本当に感謝申し上げ
ます。
気仙沼市民会館で寝食をともにし支えてくれたOナース、ムードメーカー的な彼女のきめ細やかな働き
ぶりは周囲に心地良い風を吹きこんでいまし た。
避難所は病院ではなく避難されている方の「家」なのです。その環境に応じてつかず離れず臨機応変に
気を配りながら働く姿勢は、まさに看護の原点や と思いました。今後の彼女の活躍に心からのエールを
送りたいと思います。
9月1日 石巻湊中学より
現在は避難所の方々もご自身の生活のペースをつかんできており、目に見えて問題があるというわけで
はありませんでした。「ようやく津波の夢も見ないで夜は眠れるようになった」とお話しされる方がいたり、
気丈に震災当時のお話をされる方が多かったです。
しかし、数人の男性の方はストレスからか喫煙量・飲酒量が増えており、食生活も偏っているので高血圧
がみられました。 「いいんだよ、ほっといて」というお気持ちの方がお一人いましたが、1週間関わってい
る中で、自分自身で血圧管理のための表を作成し、健康管理をしていこうという気持ちがうかがえました。
被災者の方々にはこれからも形を変えて様々なストレスが襲ってくると思います。ストレスがあるから飲
酒量の増加は仕方がない、ではなく、辛い思いを察しつつも、しっかりとした保健指導をしていく必要もあ
るのではいかと思いました。 キャンナスの力で災害後の二次被害を防いでいけたらいいですね。
また、現在は問題が潜在化しており、短期のボランティアではなかなか問題を拾いきれないという状況で
あり、キャンナスは地域との連携を強化し、地域に繋いでいくという役割を担っているのかなと感じました。
9月1日 石巻より
昨日、公民館近くで町の保健室(週2回)の場所を提供して頂いていたYさんと、お話しました。
そこでYさんより、9月からキャンナスさんは町の保健室での活動を中止するということになっているが、
自分としては週1回でもいいからキャンナスさんに来てほしいとの声がありました。
理由として、公民館近辺には高齢者も多く、「何か心配事があればキャンナスが常駐している公民館に
来てください」と言っても、あの坂の上にある公民館まではなかなかは足を運ぼうとしないだろう。Yさんの
配給所に来る方々は、生きるために食事を求めて来る状況下にある方々なので、週1回でもキャンナス
が来てくれると、みんな安心感がある、とのことでした。
Yさんのお話を聞き、私自身としても、地域にそのようなニーズがあるのであれば活動を継続していった
ほうが良いのかなあとも思うのですが、どうでしょうか。
皆さんと話し合い、また今後の活動を再考していきたいと思います。
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