2012年7月



7月31日

キャンナス東北 石巻事務所の山田でございます。

先日・気仙沼の駒場仮設にお伺いさせて頂いた時に、
ケーウェーブに避難されていた方とお話をさせて頂きました。

その方は仮設住宅がなかなか決まらなく、避難所の中で
寝たきりの方のお世話をしていたそうです。
その時にキャンナスのボランティアにとてもお世話になったんだけど、
とても精神的に辛くて、声をかけてくれたスタッフの人に、きつい態度を
とってしまった…
いつも気にかけてくれたのに…
と、仮設に入ってから、とても気になっていたようです。

私がキャンナスとわかったら、咳を切ったように話し始めました。
避難所生活での介護の辛さ、仮設が決まらない中での生活…
とても、大変だったと思います。

その時にやさしく接してくれたキャンナスに辛く当ってしまったのが、
今現在、家族だけで暮らせるようになり、あの頃の事を思い出すと、
とても、申し訳なかった…心では分かっていたのだけど、
あたらないと、あの場所にはいられなかった・・・
と、後悔されていました。

大勢のキャンナスのボランティアの中でも、その方にとって、
とても記憶に残っている方がいたそうですが、お名前がわからないそうです。

わかっているのは、
*ケーウェーブに3回来ていた事。
*年の頃は50代半ばくらい
*岡山の玉野市の方と3人で、ラジオに出演されたこと。
以上の事しかわからないそうです。

ぜひ、あのときのお礼を伝えたい。でも名前がわからない…
とても、気にしていらっしゃいました。

もし、ご存知の方がいらっしゃいましたら、
石巻事務所の山田までご連絡を頂けましたら、
住民さんにお伝え致します。


7月24日

こんにちは。石巻で活動しております看護師のYです。前回のキャンナスパワーでの活動報告から、かなり時間があいてしまって申し訳ございません。

石巻では、おらほの家にある梅の実が収穫の時期を迎えました。先週、住民さんと一緒に収穫をし梅ジュースを作成中です。
活動の基本は「戸別訪問」と「健康相談会&お茶っこ」を継続しております。「健康相談おちゃっこ」では、健康講和として『熱中症』のお話をしております。熱中症とは何か、注意点を話しながら、砂糖と塩を使った熱中症対策水を実際に試飲していただいたり、ロート製薬様からご支援いただいた冷えスカーフを実際に使用してみたり……。熱中症対策をご自身でなさっている浜や畑仕事をしているお母さん達の昔ながらの知恵を交え、逆に生活の中でできる工夫について学ばさせていただいてます。しかし、仮設での夏を過ごすのが初めての方が多く、仮設住宅の構造や環境(熱がこもりやすい、風が中々通らずじめっとしているなど…)に不安を感じている方々も多いです
。仮設の特徴をおさえながら、これからの季節、対策ができるよう、住民さんと一緒に考えていきたいと思います。

また、今後の生活について、高台移転の話がでています。ある独居のご高齢の方は、浜で高台移転の話が出ていて『住み慣れたみんなと一緒に移転したい気持ちはあるけれど、新しく家を建てることを考えると、自分の子供がどの家を継ぐわけではないし…。別の市に家(別荘のような)を持っているからそっちに住むことにするよ。』と話しておりました。今まで住んでいた土地や顔見知りと離れて生活することへの不安や寂しさもある中、そういった決断をせざるを得ない状況にある方々はたくさんいらっしゃると思います。このように、住民さんの不安や悩みも日々変化していて、しっかりと現状を捉えながら、関わっていきたいと感じました。

昨日を持って、一年もの間気仙沼&石巻で活動をしていた岸田CMが活動終了となりました。住民さんや行政等の他団体、医師からの信頼も厚く、キャンナス東北にとって大きな存在でした。本当にお疲れ様でした!

石巻では7月31日、8月1日には川開きがあります。ポスターや看板など、準備に向けて石巻全体が活気付いてきています!楽しみです!!