2015年12月 渡波沿岸部 視察案内
日帰り車中案内を実施しました。震災後初めて被災地に訪れたとの事で沿岸部の様子を車内から案内しました。
沿岸部にお住まいとの事で、自分達の地域の防災や家族の事を考える機会となったみたいです。
震災初期と今を写真と説明を通して垣間みる。
ここらへんは水被ったの?説明しないと分からない地域の変化。
実際に沿岸部を歩いてみて、被災の悲惨さを地元の職員から聴く。
友人、知り合いが100人単位で亡くなった事実がこの地域にはある。
言葉が出てこない。「俺なら耐えられない…。」そんなつぶやきが聞こえてきた。
2015年10月 東京工科大学
保健師になる勉強に励む学生に、被災地での地域活動を、フェーズ変化と包括ケアシステムの視点を実践者として報告しました。
講義を聞いた学生の声
「小さき声に耳を傾ける。という事は常に考えているようで、忘れてしまいがちな事なのだなと思いました。」
「支援者として、自己管理の大切さを考えさせられました。システムを機能させていくだけではなく、住民の方々の声をしっかり拾っていくという事を忘れずにいたいと思いました。」
「授業では、公助・自助・互助・共助について学んできたのですが、実際にどのようにPDCAをまわしていくのか、今日の講義から現実の様子がみえた気がします。地域の小さき声を『鍵』に地域づくりをされてきたのが分かりました。」
「支援者が居る事で、自助力を落としてしまう事があるという話が印象的でした。これは看護の場面でも保健師としての活動場面でも起こりうる事だと思います。これから働く中で、目の前の人の声を聞く事を忘れずにいきたいと思いました。」
「支援者が地域の力を奪ってしまう。という話がとても大切な事だと感じました。」
「震災から復興までの流れ、キャンナスの関わり方を教えて頂きとても勉強になった。支援者はあくまで支援を行うものであり、地域の人が自分達の力ではどうしもようも出来ず助けをようしている部分を支えるもの。地域をまとめる『主役』ではないという事。将来行う自分の職業の立ち位置が以前より明確になったように思いました。わたしも保健師だけではなく、地域の住民の1人という視点をもてる人になりたいなと思いました。」
「専門職としての知識やスキルを発揮させる事は重要であるが、保健師としての仕事が業務になっては行けない事を改めて強く感じた。『専門職者』対『地域住民』という関係だけはなく、『人』対『人』として関わりも重要であると思った。その為には、住民と同じ場で時間を共有する事が大切な事の一つであると学んだ。」
「被災地での活動を実際に聞く事が出来、病院等で看護師として働く際や多職種同士が同じ目的、目標に向かって、恊働していく際にも共通して言える心構えを知る事ができ、良い学びとなりました。多職種が良い意味で横並ぶであり、病院とは大きく異なる点であると思いました。病院でも中心は患者である事を忘れず、ご本人の思いを尊重・考慮をしながら、医療・看護を進めていけるように頑張っていきたいです!」
「震災の被災地活動の話を聞く事ができ、災害時の地域づくりについて少しイメージする事が出来た。」
「災害支援を行った際でも、その地域特性を理解して支援を行わないと、地域住民のニーズに合った事を行えないと感じた。支援者は住民が主体的に行動できるように今後を見越して住民をサポートしていく役割であると改めて感じる事が出来た。」
2013年〜2015年
東北に想いがある関西の看護学生有志から連絡を頂き、学生ボランティア(研修)の受け入れを行いました。これから現場に出る看護学生が被災地で地域と関わる事で、様々な事を考え、1人の人として次に活かして欲しいと思います。
「私自身も福島出身ということで、被災している立場にあって、津波の被害を受けたがどうかで、被災の状況は大き
く違うと改めて感じました。被害にあいながらも、やはり「生活」をしていかなければならず、人との繋がりは必
要不可欠なものなのだと考えました。今後も、被災地のこれからに関心をもちつづけていきたいと思っていま
す。」
「この地域の健康を支える食の要として必要だと感じました。学校では災害と言われると急性期の事しか習わないの
で、3年半経って医療機関など社会資源の少ない地域での医療職として多職種の連携の必要性、また心理面でもサ
ポートしていらっしゃるのだと分かりました。」
「実際の現地の方のお話しを伺うと、被災された方のメンタルヘルスにとても興味を持ちました。今現在も、被災さ
れた方の心のケアや様々な医療的なフォロー・ケアを必要としているのではないかと思います。」
「住民さんに震災の話を聞いて、地震の怖さを改めて知りました。また、住民の方々に人生の先輩として教えてもら
うことが多く、良い経験が出来ました。ボランティアに参加し、様々な面で学ぶことがあり、今後もどこかで活か
していけたらいいなと思います。またボランティアに来ます。ありがとうございました。」
「石巻市や南三陸町まで連れていっていただいたり、おいしい料理やあがらいんでの活動まで手配して頂き、ありが
とうございました。関西へ帰り、大学でも災害看護等を学び、今回の経験を深めていきたいと思います。」
「ボランティアに来てみて、被災地の様子は実際に現地に行かないと分からないことが沢山あると感じました。もっ
と早くからボランティアに来て、復興の進んでいく様子など変化を見ることが出来たら良かったなと思いました。
また、仮設住宅の住民さん達が元気で、こちらが元気をもらって、とてもありがたかったです。」
「最近ニュースでは東北に関することが減り、ニュースになったとしたら復興してきているという明るい話題でし
た。しかし、実際見てみると、まだまだ仮設住宅で暮らす人々や、がれきが撤去されただけの状態や工事中の道路
などが多く、どこからを復興というのか…と思いました。」
「被災地での活動という視点は、被災地のみならず他の地域にも必要な捉え方だと考えます。このような惨事を再び
起こさないためにも、被災地での活動を通し、様々な人々の声を聞き、自分にできることは何かを考え、行動に移
していきたいと考えます。」
「今回は、皆さんが集っている場での活動を主に経験させて頂き、その思いや求められる役割を一部ではあるが知る
ことができた。機会があれば皆が集う場には来れていないが、様々なケアが必要な方への関わり、ゆくゆくは看護
師としての役割を果たすことができるような活動をしたいと思います。」
研修ツアーを企画し、三重や神戸など関西地域を中心に看護師、NPO経営者、社会福祉士、看護学生、作業療法士などその日出会った6名の専門職の方が参加されました。被災地に来たかったけれど、忙しく来れない。そんな忙しい専門職の皆様だからこそ、日帰りや一泊二日など短期研修や短期視察で濃縮した時間を過ごして頂きたいと思います。
「すぐに日常に戻ってパタパタしていて、なかなかゆっくり振り返ってまとめることができないですが、少しずつ写
真と一緒に整理していっているところです。
ただ、今思うのは、私って「気になっていた」と言いつつもきっと目も気持ちもそらしてきたんだなぁ…というこ
とで。そんな、自分の中に受け皿がない状態で行ってしまったからこそ、戸惑ったりまとまらなかったりした部分
もあるんじゃないかなぁと思いました。
でもだからこそ、今回の機会を与えて頂けたことを本当にありがたく思っています。詰め込み詰め込みとおっし
ゃっていますが、せっかくの機会を最大限に有効に過ごせたと思っていますよ!!ただ、病院に勤める医療職者と
しては、「病院やクリニックのその時」を知る機会があればさらにうれしく、職場にも持って帰りやすかったんじ
ゃないかなぁと欲張りながら思う部分があります。それでは、また~。皆様本当にありがとうございました!」
「その人の居場所、住む場所、存在する場所が、こんなにもその人の人生に影響するのだと。今まで気付いていなか
った・忘れていたことでした。今回の震災を機に起こったたくさんのことを、まだあまりにも知らなさすぎて。
やはりもっともっともっと、知りたい。自分の目で耳で身体で頭で感じたい。改めてそう思い、また、自分の今
いる場所についても見つめ直さなきゃなーと思います。とりあえずもっと皆さんとお話したい!!関西メンバーで
飲み会でもしましょう。皆さんスケジュール教えてください☆」
「みなさん、2日間本当にありがとうございました!!
愛知に戻って、荷物の整理は出来ましたが、石巻・牡鹿で見たこと・聞いたこと・感じたこと・思ったこと・・・
まだまだ整理できていません。それだけこの旅で今まで知らなかったことを吸収し、みなさんといた時間が充実し
ていたということだと思っています。
100あれば100通りの避難所や仮設住宅があること、様々な職種、人がつながって活動されていること、前に進ん
でも進んでも課題があること、現地で暮らしている方が地元が大好きだということ、いろんな葛藤を抱えて生活さ
れていること、それぞれの方の3.11があったこと、星がきれいなこと、おいしい食べ物がたくさんあること、鹿に出
会えること、心地よい波の音が聞こえること、温かく迎えてくれる人・環境があること、たくさんの経験ができて
良かったです!
このような素敵な機会をつくっていただき、ありがとうございました。また、学生の私にとっては、医療・福祉
の現場で活躍されている方に囲まれた旅はとても刺激的でした。みなさんみたいに素敵な社会人になりたいなと思
いました!そのために・・・これから毎日真面目に勉強します!笑みなさんと出会えてうれしいです!また会いま
しょう」
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